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『世界の車窓からＤＶＤブック』全般に言えること

『世界の車窓からＤＶＤブック』の概要

世界の車窓からＤＶＤブック　ＤＶＤホルダーテレビ朝日の隠れ人気番組『世界の車窓から』にて放映されたハイビジョン映像の特別編集バージョンを、約60～70分のＤＶＤ（従来規格のＤＶＤで、次世代規格のブルーレイ・ディスクではないので、安価なＤＶＤプレーヤーでも視聴できる。また、DVDを搭載したパソコンでもし視聴できる。パソコンの画面の方が木目が細かいので、ハイビジョンTVを持っていない方は、パソコンでの視聴がお勧め！）に収録し、22ページの書籍に添付した定期刊行の雑誌。
価格は初刊の『世界の車窓からＤＶＤブック　スイス１』が特別定価で980円、他の続刊は定価1470円。
『世界の車窓からＤＶＤブック』のＤＶＤを添付する部分は非常に紙が厚く（ダンボール並）、またプラスチック製のＤＶＤホルダーが付いているため、収納・保管にも便利。

『世界の車窓からＤＶＤブック』に言えること

ブックのみで紹介されて、ＤＶＤ映像に登場しない列車や観光スポットがある（その旨を示す表示が写真にある）。
ブックに載っている写真が、かならずしもＤＶＤ内の動画映像の切り取りとは限らない（ＤＶＤの映像に全く登場しない場合もある）
各巻には予告編が存在する。予告編は、前巻の最後と、当巻の冒頭に収録される。前巻の最後の予告編と、当巻の冒頭の予告編はＢＧＭの内容が違うだけで、映像は同一のものである。第１巻の『世界の車窓からＤＶＤブック　スイス１』だけは、特別の廉価販売のためか、次回「フランス１」の予告編が収録されていない。
予告編は良い映像の寄せ集めだが、予告編のみにしか登場しない名シーンもあり、本編に登場せずにがっかりする事もある。
各巻は、いくつかのチャプター（章）で分けられていて、チャプターの始めの映像には、これから旅する鉄道の地図が挿入される。鉄道ファンが喜びそうな列車のアップ映像が使われる場合が多いが、そういう映像に限って地図が挿入され、それっきり本編で登場せずに鉄道ファンががっかりする事もある。
「各巻に、60分間のＤＶＤ映像を収録」と表紙にあるが、収録時間は60分～70分と、各巻によりバラつきがある。
本編とは別に、特典映像が10分程度付く事がある。
ＢＧＭは、テレビ放送時と差し替えられている場合が多いが、概ね映像とベストマッチしていて、映像がレベルアップしているといえる。
ＢＧＭはイージー・リスニング系の音楽が多い。音楽の選曲はなかなか良いと思う。
『世界の車窓からＤＶＤブック』のＢＧＭは、他の巻（国）で使われたものが重複して使用されている事もある。『世界の車窓からＤＶＤブック』を複数巻、買えば買うほど、ＢＧＭの重複に遭遇する可能性が高い。ただし、特定の巻（国）専用と思われるＢＧＭもある。
『世界の車窓からＤＶＤブック』のナレーションは、メニュー画面の操作により消す事ができる。ナレーションを消すと、別作品のようで、違った味わいを楽しめる。
『世界の車窓からＤＶＤブック』のＢＧＭは消す事ができない。しかし、ＢＧＭがあった方が気分が盛り上がる気がする。（映像が地味な時は、迫力不足を補ってくれるし、壮大な映像なら迫力をさらに増してくれる）。
国（巻）によっては、空撮シーンが少なかったり、カメラを列車の窓の外に出して進行方向を撮影するなどのダイナミックな場面がない。
列車の走行を、地上のカメラから捉えたシーンは基本的に少ない。車窓、車内、駅、そして沿線観光のシーンが主となる。
時折、非常にダイナミックな空撮映像が見られる（超低空からの撮影や、列車の前方へ回り込む、高速飛行で列車を追跡するなど）。
『世界の車窓から』の撮影は「出たとこ勝負」的な所があり、天候が悪い映像もある。テレビの旅番組で行われるような「晴れていると、こんな雄大な景色が望めます」といった別の日に撮った映像を入れる等のフォローはない。トラブルや思い通りに行かない事も、そのまま映像にする。
『世界の車窓からＤＶＤブック』の中では、様々な出会い、面白い乗客に出会う事ができる。
『世界の車窓からＤＶＤブック』では、地味なローカル列車で旅をする場合が多い。各国を代表する特急列車（フランスのＴＧＶ、ドイツのＩＣＥなど）が収録されているとは限らない。これは『『世界の車窓から』という番組が、ビジネスマンや観光客よりも、地元の人の表情を撮りたいという趣向があるからであろう。
テレビ放送時の映像に比べて、はしょり（場面の短縮・カット）が多い。テレビでは、１国につき約２ヶ月以上を掛けて放送しているので、１回の放送時間2分×60日＝120分。これを半分程度に圧縮しなければならない。例えばテレビ版では取り上げれていた、各国の通勤列車や地下鉄等の場面がカットされている傾向がある。『世界の車窓からＤＶＤブック』は従来規格のＤＶＤを添付しているのため、ブルーレイディスクではないために容量の関係から、ハイビジョン映像で制作された『世界の車窓から』は、その映像を長時間『世界の車窓からＤＶＤブック』に収録する事ができない。

『世界の車窓からＤＶＤブック』のブック部分の構成

ページ番号	内容	詳細
１	表紙	ＤＶＤブック各巻を代表するシーンが１枚の写真で載っている。ＤＶＤに登場する映像とは限らない。
２，３	地図、目次、各国のプロフィール	これからＤＶＤで乗車する鉄道が、地図上に赤線で示される。ブックの記事のみで紹介し、ＤＶＤに映像が無い路線は点線で表示。この地図には、これから取り上げる鉄道、観光スポットの掲載ページの番号が載り、目次も兼ねている。また、これから旅する国のプロフィールが簡潔にまとめられている。
４～１４	メインコンテンツ	文章とカラー写真、拡大地図を交えて、ＤＶＤ映像の内容を補完。「特集」「ルート見どころ」「鉄道プラスの旅」などで構成。ＤＶＤでは収録されていない角度からの風景・風土を楽しめる。実際に現地へ旅行する時に役立つ情報も掲載。
１５	沿線観光ガイド	小さな写真と短い文章で、８つ前後の観光スポットを取り上げる。鉄道博物館の情報が載ることも。
１６	ディレクターズ・ノート	現地に取材に行った番組ディレクターが、その国の取材で印象に残った事柄を書く。
１６	実用鉄道ガイド	ＤＶＤブックで取り上げる国の列車、駅、切符の情報。それぞれの現地語の発音と表記も併記。その国の鉄道が乗り放題になる、お得で便利な切符の紹介も。
１７	世界鉄道めぐり	鉄道関係の著書が多い秋山芳弘氏による、ＤＶＤブックで取り上げる各国の鉄道の概要を紹介。日本と各国との比較データも興味深い。鉄道ファンでない人も読める内容。
１８	鉄道雑学辞典	ＤＶＤブックで取り上げる国の鉄道の中で、珍しい路線や駅、列車を紹介。やや鉄道ファン向きの内容
１９	トレイン・マニアクス	鉄道関係の著書も多い松本典久氏による、基本的な鉄道技術を紹介するコーナー。例えば、スイス１編では登山鉄道が急な坂を上る仕組みを解説するなど、ＤＶＤブックで取り上げる国の内容とリンクしている場合が多い。鉄道ファンにとっては既知の内容である場合が多い。
２０	目次	ＤＶＤブックその号の目次と、他号の案内。『世界の車窓から』および『世界の車窓からＤＶＤブック』のスタッフロールなど。
２１	ＤＶＤホールドスペース	ＤＶＤを収納する場所と、ＤＶＤのチャプターメニューの紹介、トップ画面の操作方法など。
２２	裏表紙	広告スペース。旅行会社の宣伝など。